・巧みな節税策を練る多国籍企業
・税逃れは許さないと追いすがる国税当局
・女神(国際税務訴訟の弁護士宮崎裕子氏)連勝、窮地の国税当局
・疑わしきは課税できず
こんな記事が、今日の日経新聞に載っています。今の、課税当局は国際取引による節税策を「著しい不公平感を免れない?」とか「税逃れはけしからん」「悪い税逃れだ」的感覚で課税してきた結果、課税の法的根拠がどこかという厳格な検証がおろそかになっているとのことです。
もう一つの記事は、経済のグローバル化と新興国の台頭で、税率の低い国の海外子会社に利益を移したとみなし、親会社に課税する「移転価格税制」など国ごとに異なる課税ルールが紛争要因となっている。
新興国が台頭して、税務紛争は一段と複雑化してきた。先進国だけなら、OECDのルールが共有できるが、新興国にも事情があり先進国のルールが通用しない。
国をまたがる税務紛争の未解決事案は、年間400件あり、10年で2倍に膨れ、未解決事案は増加の一途であるそうです。
こうしたことから、多国籍企業が生み出す富を囲い込みたい国どうしのせめぎ合いと最適な税務戦略を練る企業で国際課税が揺れている。